安房宮 源宗 (あわのみや げんしゅう)著
2023年02月07日発売定価2750円(税込)
古代から朝廷に伝承されてきたこの神文(神勅の文)は通称ヒフミとして神代文字の存在とともに知られています。ただしその意味は先代旧事本紀大成経第四十一巻にしか書かれていません。飛鳥時代でさえすでに解読不能となっていた古代の神文を、聖徳太子はいかにして解読されたのか、そして音韻のみの神文を当時の文字(秦字)に置き換え人々が読めるようにされたのはなぜかなど興味深い内容が記されています。聖徳太子の側近であり大成経編纂を最後まで務めた大連秦河勝が書いた伝(ときぶみ)を含め全文を読み下し文とし、解説をつけてあります。また最終章に唱えやすいように大きな文字で人含道祝詞(ひふみののりと)を掲載してあります。前章を読んで意味を知った後に、最後に日本の原風景と魂の源泉を想起させる祝詞の音韻を自ら体験してはいかがでしょうか。
先代旧事本紀大成経研究の第一人者。本書最終ページにURL掲載。
〈はじめに〜神代文字と神文〜より〉
(略)神代文字あるいは神文に霊験を期待するならば、四十七文字に籠められた神の意図をまずはよく知ることです。それが神に近づき、己が願いを聞いていただく第一歩でしょう。
出版社から
本書はいつでもどこでも開いて目を通し唱えられるようにという著者の意見を取り入れ、携行しやすいように小ぶりで軽い造本に努めました。